Decoっぱちな夜

強行遠足5

 さて、出発したからには、ひたすら歩くだけだ。
初めての体験だし、ガキんちょの遠足みたいなものだ。

 すぐに1年から3年まで入り乱れて、騒然とした中を歩く。
最初の検印所である韮崎まではノンストップだ。トップを目指す人たちは、ワラジを履いてかっ飛んでいくそうだ。彼らは明日の未明から早朝にかけてゴールするらしい。アホだ。

 こういう場合、オレたちの決まり文句は
 
「人間じゃねー」というものだった。


 



韮崎といえば、ニラコーだ。
全国的に有名なサッカーの名門、韮崎高校だ。
かのナカータもここの出身だ。

 当時も、アタマ3つか4つは抜けて強かった。
オレたち弱小進学校は、彼らと当たるまで勝ち上がることさえなかった。
サッカー部の部室にはマジックでデカく

“打倒!韮崎”

と書いてあったが、韮崎の大きな文字の横に、見えるか見えないかの小さな字で
“西中学”と書き足してあった。クー

 部室のカベには様々なイタズラ書きがあった。
ほとんどは、放送禁止用語と放送禁止マークの類で、
ここで発表できるシロモノではない。

 今も昔も、ヤリたい盛りの高校生が書くイタズラ書きに、
品性があるはずがない。
女子マネージャーもよくぞ、あんな汚く臭い部室に出入りできたものだ。

 オレが自分で書いて憶えているのが、「64歳になっても」というヤツだ。
どこかの企業のコマーシャルのコピーをいただいたものだ。パクるのは当時から上手かったのだ。確か出だしはこんな感じだったと思う・・・

 ほら、ビートルズが歌っていたね
 歳をとって孫を抱くようになっても
 君のことは忘れないよ、っていうあの歌・・・

 ・・・以下、忘れた(笑)10行ほどあったと思う。

 これを全部かっぱらって、製品名のところを“サッカー仲間”と入れ替えて、
一番目立つところに油性マジックででかでかと書いた。

 つまり、ジジイになってもサッカー仲間は永遠だ!みたいなメッセージを残したわけだ。 ウワー、キモいとか言うな、そこ。

 しかし、このイタズラ書きは、たび重なるペンキ上塗りにも負けず、かなり後世まで残り(笑)社会人になってチームメイトになっただいぶ後の代の後輩から、「あ、あれ見ました。へえ、デコっぱちさんの作品でしたか」とか言われた時は、なんだかうれしかった。

 さて、だいぶ道草を食ってしまった。
まだ、韮崎に到着してもいない。クー
よし、次回からペースを上げることにして、今日はここまで。


 
[PR]
by deco-kubo23 | 2005-06-21 23:55 | 夜のピクニック
<< GOING UNDER GROUND トコロテンが足りない >>