Decoっぱちな夜

2005年 05月 31日 ( 1 )

強行遠足 2

 作品の冒頭で、3年生が泣いているシーンがある。
体調不良でこれ以上先へ進めなくなったからだが、それを見た主人公が「なぜ、こんなことで泣く?」と不思議がるのだ。

 私もこれとまったく同じことを実際に経験した。
この前書いたように、1年生の時はゴール目前で、雨天中止になった。夜明け前からシトシトしだして、明るくなる頃には本降りになっていた。確か、岩村田という町のチェックポイントだった。小諸の僅か2つ手前、距離にして残り7,8キロだったと思う。1年ボーズの私は気楽なもので“ラッキー、もう歩かなくてすむな”ぐらいに考えていたのだが・・・

 たぶん、ラストチャンスに賭けていたのだろう、その3年生は執拗に先生に食い下がっていた。「ここまで来たんです、行かせてくださいっ!」最後には「中止でもいいから、行くだけ行かせてください」と泣きながら先生にすがりついていた。ほとんど号泣といってよかった。

 エーーーッ! 引いた。おもっきり。ちょっと恥ずかしかったくらいだ。
“なぜこんなことで泣くんだ?”まさにまんま、主人公の想いと重なったのをよく憶えている。その想いは自分が3年生になった時、見事に氷解するのも一緒だ。同じ状況を1年ボースはラッキーと捉え、3年生は悔し泣きするのだ。

 結局、その3年生も中止を受け入れた。
そのあと、どーやって家まで帰ったのか、さっぱり記憶にない。本ではバスが生徒を回収していたが、私たちは最寄の国鉄の駅まで歩いた!!はずだ。マメ防止のために内側に石鹸を塗りたくったアップシューズを、家で脱いだことはなんとなく憶えている。石鹸と雨のおかげで、マメは出来ていなかったが、ふやけてシワシワの足がやけにナマっちろかった。 

・・・つづく
[PR]
by deco-kubo23 | 2005-05-31 00:16 | 夜のピクニック