Decoっぱちな夜

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強行遠足 2

 作品の冒頭で、3年生が泣いているシーンがある。
体調不良でこれ以上先へ進めなくなったからだが、それを見た主人公が「なぜ、こんなことで泣く?」と不思議がるのだ。

 私もこれとまったく同じことを実際に経験した。
この前書いたように、1年生の時はゴール目前で、雨天中止になった。夜明け前からシトシトしだして、明るくなる頃には本降りになっていた。確か、岩村田という町のチェックポイントだった。小諸の僅か2つ手前、距離にして残り7,8キロだったと思う。1年ボーズの私は気楽なもので“ラッキー、もう歩かなくてすむな”ぐらいに考えていたのだが・・・

 たぶん、ラストチャンスに賭けていたのだろう、その3年生は執拗に先生に食い下がっていた。「ここまで来たんです、行かせてくださいっ!」最後には「中止でもいいから、行くだけ行かせてください」と泣きながら先生にすがりついていた。ほとんど号泣といってよかった。

 エーーーッ! 引いた。おもっきり。ちょっと恥ずかしかったくらいだ。
“なぜこんなことで泣くんだ?”まさにまんま、主人公の想いと重なったのをよく憶えている。その想いは自分が3年生になった時、見事に氷解するのも一緒だ。同じ状況を1年ボースはラッキーと捉え、3年生は悔し泣きするのだ。

 結局、その3年生も中止を受け入れた。
そのあと、どーやって家まで帰ったのか、さっぱり記憶にない。本ではバスが生徒を回収していたが、私たちは最寄の国鉄の駅まで歩いた!!はずだ。マメ防止のために内側に石鹸を塗りたくったアップシューズを、家で脱いだことはなんとなく憶えている。石鹸と雨のおかげで、マメは出来ていなかったが、ふやけてシワシワの足がやけにナマっちろかった。 

・・・つづく
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by deco-kubo23 | 2005-05-31 00:16 | 夜のピクニック

「夜のピクニック」と強行遠足


恩田陸「夜のピクニック」を面白く読んだ。

というのも、私の高校にも似たような行事があったからだ。
似たような、というよりもっと過酷な、その名も「強行遠足」という一大イベントだ。

 ※数年前に、交通事故で女子学生が亡くなるという不幸な出来事があり、
  一時期、中止されていたが、遺族の希望もあり、規模は縮小されたが、
  現在も行われている。

歩く距離も時間も本書の倍だ! ほぼね、ほぼ。
男子は山梨県の甲府から、長野県の小諸まで100キロ凶・・・強か。
女子は・・・たぶん60キロ位だったと思う。

高校生だからこそできたんだと思う。
中坊でも大学生でも無理な話だ。
高校時代の身体は、人生で最強、最良であったことを今、実感できる。

私は3年間で一度だけゴールした。
ラストチャンスだった3年生の時だ。
1年の時は小諸を目前にして、悪天候のために中止になった。

2年は文字通りの中だるみ。
タバコは吸う、ウィスキーのミニは飲む(下戸のくせに)でギブ。
たしか、半分も行かなかった。 アホだったあの頃。

というわけで、つづきはまた。
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by deco-kubo23 | 2005-05-30 14:31 | 夜のピクニック